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IELTSの単語対策:語彙力も採点基準

IELTSの単語対策を公式サイトの情報から紹介します。語彙力はライティングとスピーキングの採点基準の一つです。バンドスコアの仕組みと語彙の増やし方をまとめました。

The IELTS 1〜9 band scale as nine tiles over a sunlit desk photo, captioned 語彙力も採点基準の一つ (vocabulary is one of the scoring criteria)

結論から言うと、IELTSには合格・不合格がなく、単語をいくつ覚えたかではなく、4技能の中で語彙をどう使えるかが評価されます。IELTS公式サイト(IDP Education運営のieltsjp.com)によると、IELTSはリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能をそれぞれ1〜9のバンドスコアで評価する試験で、語彙はライティングでは「語彙リソース」、スピーキングでは「語彙力」という採点基準の一つとして明示的に評価されます。単語を独立して覚えるより、4技能それぞれで語彙をどう使えているかを意識するほうが、採点の仕組みに合っています。

要点

IELTSのテスト構成

IELTS公式サイト(IDP Education)によると、リスニングは約30分・4つのパートで構成され、日常生活での会話から大学の講義のような学術的なテーマのモノローグまで、さまざまな登場人物とアクセントの音声が一度だけ流れます。リーディングは60分で、Academicでは実際の書籍や雑誌、新聞から抜粋された長文が1つずつ入った3つのセクションが出題されます。ライティングは60分で2つのタスクがあり、スピーキングは試験官と1対1で約11〜14分、自己紹介とインタビュー・タスクカードを使ったスピーチ・ディスカッションの3パートで進みます。IELTSにはAcademicとGeneral Trainingの2種類があり、同ページによるとライティングでは、Academicがグラフや表、図の情報を説明するタスクとエッセイ、General Trainingが手紙とエッセイを課題とするなど、出題内容が異なります。どちらのモジュールを受けるかによって、優先して触れておきたい語彙の種類も変わってきます。

セクション時間構成
リスニング約30分4パート
リーディング60分3セクション
ライティング60分2タスク
スピーキング約11〜14分3パート

出典:IELTS公式サイト「出題形式」

バンドスコアの仕組み

IELTS公式サイトによると、4技能それぞれのスコアと総合スコア(オーバーオール・バンドスコア)は、1(最低)から9(最高)までを0.5刻みで表します。同サイトの別ページには具体的な計算例があり、「リーディングが6.5点、ライティングが5点、スピーキングが7点、リスニングが6.5点だった場合、これら4つのスコアの平均は6.25点となります」「このスコアを6.5に切り上げて総合バンドスコアとします」と説明されています。単語をいくつ覚えたかという数字が直接スコアになるわけではなく、4技能それぞれの評価が積み上がった結果として総合スコアが決まる仕組みです。

The official worked example on a 1 to 9 scale: horizontal bars for リーディング 6.5, ライティング 5.0, スピーキング 7.0, リスニング 6.5, a dashed line at the 6.25 average, and a green 総合 bar rounded up to 6.5

語彙力は採点基準の一つ

4技能の採点方法は一様ではありません。公式サイトのリーディングの解説によると、リーディングは3つの長文をもとにした40問で構成され、「正解1問につき1点が与えられます」「この点数の合計で、あなたのリーディングのバンドスコアが決まります」という、正解数に応じた採点です。一方、ライティングとスピーキングは正解・不正解では測れないため、複数の基準にもとづいて評価されます。IELTSのライティングとスピーキングは、いずれも4つの基準で採点されます。公式サイトのライティングの解説によると、その基準は「タスクの達成度、一貫性と結束、語彙リソース、文法的な範囲と正確さ」です。スピーキングの解説でも「流暢さと一貫性、語彙力、文法的範囲と正確さ、発音」の4基準が挙げられ、最高評価であるバンド9の語彙力については「どんなテーマでも柔軟かつ正確に語彙を使用できる」ことが基準として説明されています。つまり語彙力は、文法や発音とならぶ独立した採点基準として明記されており、単語を知っているだけでなく、話題に応じて適切に使い分けられるかまでが見られます。

技能採点基準(4つ)
ライティングタスクの達成度/一貫性と結束/語彙リソース/文法的な範囲と正確さ
スピーキング流暢さと一貫性/語彙力/文法的範囲と正確さ/発音

語彙を増やす具体的な進め方

語彙リソースの基準は「幅広さ」と「使い分け」の両方を見ているため、単語を数多く暗記するだけでなく、似た意味の単語を言い換えられるようにしておくことが役立ちます。まとめて長時間覚えようとするより、同じ単語に日をまたいで繰り返し出会うほうが記憶に残りやすいことは、心理学の研究でも確かめられています。2006年にPsychological Bulletin誌に掲載されたセペダらのメタ分析では、間隔を空けて学習した場合と、間を空けずに続けて学習した場合を比べた271件の比較のうち、間隔を空けても成績が上がらなかったのはわずか12件でした。IELTSのリーディングは学術的な文章、スピーキングは自分の経験や意見について話す場面が中心になるため、学術的な語彙と、自分の日常や意見を語るための語彙の両方を、少しずつ日常の中で積み重ねていく進め方が現実的です。

Four pictured steps: 幅広さを優先する (a wide scatter of coloured dots), 言い換えを意識する (two different words joined by arrows), 話題とセットで覚える (a topic with five words around it), 日をまたいで繰り返す (271 dots with 12 red, 12 / 271)

Watch Your Languageでの活用

Watch Your Languageのテーマ別パックには、Academic Phrasesのような学術的なパックに加えて、Career VocabularyやPresentation Skillsのように、自分の経験や考えを話すときに使う語彙のパックも含まれています。パックから選んだ単語はApple Watchの文字盤とiPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットに自動で表示され、スマート・レペティションの仕組みが、覚えるまで同じ単語を繰り返し見せてくれます。話題ごとに言い換えの引き出しを増やしていく作業を、机に向かう時間を増やさずに進められます。

ジムで腕につけたApple Watch。文字盤に英語の単語と日本語訳が表示されている

Watch Your Languageは、学術的なテーマから日常の話題まで幅広いパックを備えた語彙学習アプリです。Apple Watchの文字盤とiPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットに単語を自動表示し、スマート・レペティションの仕組みで、覚えるまで同じ単語に繰り返し出会えるようにしています。

まとめ

IELTSでは、語彙はライティングでは「語彙リソース」、スピーキングでは「語彙力」という独立した採点基準として評価されます。バンドスコアは1〜9の0.5刻みで、4技能の平均から総合スコアが算出される仕組みです。単語を数多く覚えることに加えて、同じ意味を言い換える力を、日をまたいで繰り返し触れながら養っていく進め方が現実的です。同じ英語の試験であるTOEFLの単語対策は「TOEFLの単語対策:新形式の出題から考える」、1日にどれくらいの単語を覚えるべきかは「英単語は1日何個覚えればいいか」、記憶の定着については「忘却曲線と英単語の復習タイミング」でも詳しく紹介しています。

語彙力は採点基準そのもの、 だから日常で使い分けを増やす

Watch Your LanguageiPhoneとApple Watchの単語ウィジェット

Watch Your Languageのテーマ別パックには、学術的な語彙から、自分の経験や意見を話すときに使う語彙まで幅広いテーマがそろっています。単語はApple Watchの文字盤やiPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットに自動で表示されます。

スマート・レペティションの仕組みが、覚えるまで同じ単語を繰り返し表示するため、机に向かう時間を増やさなくても、話題ごとの語彙の引き出しを少しずつ増やせます。

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